2024-01-23 詩 8月 かつて おとなびた向日葵たちと お構いなしな蝉に任せ かなしくてかなしくて さめざめと泣いたあどけなさ 幼いだれかの余地となり とめどなく 流れ落ちては アスファルトの黒 輝り返され 遠い空へかえっていった 気紛れな天使のくれた鈍色は 喧騒と8月 永遠と別離だった 2023.8