merry merry

生活と詩

2020-01-01から1年間の記事一覧

詩 カーニヴァル

洗いたての生成りの木綿をお空にさらしてDub stepの鳴る快晴に願う遠くの雲までたなびき舞い上がれあてのない夜を秘め揺れる日々のかなしみ彷徨いあるく獰猛たちのほとりへ さあ心地よく 湯煎にくぐらせ踊らせる指先と生成りの木綿でカーニヴァルを描いたら…

詩 マボロシ

快さ乗りて 落日 燃ゆと ユメ マボロシ いつか行くふるさとでまた会えたなら この世の戯れ こころからだ 記号のような記憶もぜんぶはらはらとおちるなみだ 砂糖菓子のように紅染まる唇から 滑り出たことば 嬉々 溌溂としてイルミネーションにもなる掠るよう…

詩 春風

荒馬を従えて春風のようなやさしさで うつろう身もこころも奪って連れ去ってあなたの健全なたましいで

詩 夕刻

夕刻の凪きょうのひの暮れにあなたがしとどに濡れる はずがないいつか出逢う さだめを待ちおどけながらも 口づけた昨日と手繰り寄せた 片側を産み落とされた さみしさを手を振った わびしさをこうべを垂れた 瞬間を祈り捧げた夜半を 抱き いきるあなたは

詩 トゥナイト

今夜は 蛮勇でも みじめでも おやすみなさい た易く 流れ星に乗れるように 遠いあこがれ 枕に敷いて あかりを消したら おやすみなさい

詩 虹

おとなになり極彩色の地はだれかへの道を無限大に示しあなたにも 出逢ったのにそれなのに いっこうに慣れません折に触れてわきおこる喜びに かなしみに さみしさに うれしさに いまでも わたしは

詩 ミッドナイト・ヴァケーション

小指絡めて逃げだしましょう 喧騒から 夜明けは来ないからこのままふたりはミッドナイト・ヴァケーション