merry merry

生活と詩

詩 マボロシ

快さ乗りて 落日 燃ゆと ユメ マボロシ

いつか行くふるさとで
また会えたなら


この世の戯れ こころからだ 記号のような記憶もぜんぶ
はらはらとおちるなみだ 砂糖菓子のように
紅染まる唇から 滑り出たことば 嬉々 溌溂としてイルミネーションにもなる
掠るように触れた指先の裏側に 潜む体温 知る由もなく
知る由もなくとも


ありふれたわたしたちの生活を背に
燃えていた その眼の奥 遠い世界を見て
漂い流れるいのちたちを射抜いていた
いつか行く場所を 見ていたから


落日 燃ゆと ユメ マボロシ
心は歓喜におののき
その震えをまた わすれ

またわすれて 戯れる
この世のあそびに興じて